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賃貸インタビュー

第二回 エヌエムシー税理士法人 税理士 佐藤修一さん

佐藤修一(さとうしゅういち)
エヌエムシイ税理士法人社員。税理士。昭和63年3月、エヌエムシイ税理士法人の前身である野本会計事務所(福島県いわき市)に入社。約14年間税務会計の仕事と経営指導に従事。平成14年11月より、エヌエムシイ税理士法人の設立・立ち上げを担当。現在はお客様の税務相談、決算の報告会、税務調査の立会いを中心に担当。専門用語を使わない、「分かりやすい説明」がモットー。 http://www.nmc-van.co.jp/zeirisi/

経理の見直しが経営を変える

 2年ほど前です、会社のポストに税理士さんのチラシを見つけたのは。あれ、税理士さんも広告ができるようになったんだ。そう思って、そのチラシをじっくり読んでみました。税理士さんへの支払いは毎月必要です。それを削減できたら……。その時の私と同じように思っていらっしゃる大家さんも多いのでは。では、どうしたら、顧問料を半分にできるのか、そして、その意味は?を聞いてきました。

税理士法改正で料金が自由に、広告も可能に

 「ながらく、税理士法ではいわゆる名刺広告以外は禁じられていましたし、標準的な料金も決められていました。しかし、2年ほど前の税理士法改正で広告が自由にできるようになり、料金も自由に決められるようにもなりました。それが、この業界を大きく変えています」
 これまでは以前から付き合いがある、知り合いから紹介されたなどの理由で税理士さんを決めてきた人が多かったはず。それが、今ではネット上で数多く検索できるようになったり、ダイレクトメールもたくさん届きます。
 とはいえ、これまでお願いしていた先生と違うところにお願いして、混乱しないだろうか、業務内容を理解してもらえるだろうかと不安を持つ人もいるでしょう。
「借方(かりかた)、貸方(かしかた)など、専門用語が分からないと経理はできないと思っている人が多いようですが、実は日常の経理作業には専門的な知識は不要。経理事務を標準化してしまえば簡単なパソコン入力で処理できるようになるのです」

自分で数字を見ることが将来の経営に生きる
それが「自計化」の意味

 ただ、これまでは先生に伝票などをぽんと渡してすべてお任せという形にしてきた場合、多少なりとも自分で作業をしなくてはいけないという点を面倒に感じます。
「それは、ウチの家計簿を付けてくれと丸投げしていたということです。自分でやらなくていい分、どこまでの作業をしてもらえるか分からないままに、顧問料というお金を払っていたわけです。でも、将来の経営を考えると、家計簿は自分で付けたほうたいい。何ヶ月か後に数字を渡されるより、リアルタイムで数字を掴むようにしたほうが、どう対処すべきか素早く判断できるようになるからです」

 佐藤さんの言う、自計化とは、経理の数字を経営者自らが把握し、それを経営に生かしていけるようにするというもの。先生におんぶに抱っこで指導してもらうのではなく、数字に強い自立した経営者になるということです。でなければ、そういうブレインを持つ。
 理屈は分かります。でも、何度も繰り返しますが、専門知識がなくてできるものか、不安です。

パソコン利用が手間、コストも削減

「会社によって業務内容は違うので、私たちは最初にその会社に合わせて経理作業を、誰にでも分かるように標準化します。その入力ルールを何回かのトレーニングで覚えてしまえば、後は人が変わっても、同じ作業ができます」
 作業はすべてパソコン。ここでウレシイのは伝票を手書きしなくて済むようになること。佐藤さんのクライアントのうち、7割は社員10人以下と聞きましたから、中には家族で帳簿付けをしていたところもあるでしょう。それで手書きがなくなれば、手間は5分の1、10分の1になるはずです。ゆとりの時間が増えます。

「それに、手書きだと3種類の書類に同じ数字を入れなくてはいけなかったのが、パソコンだと1回入力すれば済むようなことも。また、数字はメールで送信すればいいので、人が動くこともありません。同様に私たちの作業の手間も時間も減ります。だから、これまでの倍のクライアントを持つことができ、その分、料金も半分にできるのです」
 難しいと思っていた敬遠していた経理作業ですが、経営者たるもの、避けて通っていてはいけなかったのかもしれません。自分で将来の計画くらい、立てられなくてこれからはどうなるか、そんな前向きな大家さんなら、経理作業、見直してみるのも手でしょう。

 ちなみに、佐藤さんから大家さんへのアドバイスは「大家さんの経理は非常にシンプルでパターン化しやすいので、早めに数字を把握できるようにし、入居者がいるうちに次の手を打てるような経営を心がけてください。今の時代、管理会社の見直しも必要ですよ」とのことでした。

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