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プレゼントや植栽だけではありません。クレームの処理などにも中山さんは自らすぐ動きます。
「10回言われてやってもらうのと、1回言って、すぐ動いてもらうのでは印象が違います。私はお客様に携帯の番号を教えて、何かあったらすぐ連絡するように伝えてあります。クレームは早いうちに対処して芽を摘んでおかないと。不満がたまって退去されたら、自分にマイナスです」。
また、入居時には挨拶に行って、その後、クレームなどを言いやすい状況にしておくと同時に退去時には必ず立会い、退去の理由を聞くとか。
「10年前から各物件にはポストとは別にメールボックスを用意、何か不満があったら、そこに投函するようにと入居時、イエローカードを渡すのですが、入居中は言いにくいという人も。そんな人でも退去時はいろいろ言ってくれます。隣がうるさかった、エアコンの効きが悪かった……。聞いておけば、次のお客様への備えができ、クレームを事前に防げます」
自分は大家さんじゃなく、中家さんか小家さんと笑う中山さん。「だから、自分で動かないと利益は出ません」と言いつつ、この20年間の稼動率は「最低の年で95%、出入りの少なかった年で99%」。平均すると97%、驚異的です。
その稼働率の奥義は「GNP」。中山さんにいただいた資料にメモがありました。
取材後、資料を見直してメモに気づいたところに、中山さんからメールが来ました。
「GNPのGは義理、Nは人情。ではPは?」
Pから始まる日本語はないし……。私は当初、分かりませんでした。
でも、この記事をお読みの皆さんにはお分かりですね。そう、答えはプレゼント。つまり、GNPのいずれもが入居者(中山さんはお客様とおっしゃっていました。この言葉にも深いものがあります)への心がけ、心配りを意味していたのです。大家さんの心からのサービスが稼働率97%を生む。中山さんからのいたずらっぽいメールはそう語っていました。
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