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その頃から、今に至るまで、大変なのは物件集め。「ニーズはあるのですが、物件がないという状態が続いています」
最初の頃は1週間に1物件紹介するのがやっと。しかも、担当者が自転車で街でみかけた物件や古そうな地元の不動産を回って集めていたそうですが、けんもほろろな対応ばかり。今でも「1年以上空いていた部屋を『こんなのでいいの?』と大家さんに言われながら紹介、1週間で10人以上が見に来た」などの実績から、週に数物件はアップされ、サイトに掲載されている物件は300を超える数になっていますが、それでも慢性的に足りない状態です。
では、実際、どんな物件が掲載されているのでしょう。ホームページの物件検索の見出しをみると、「レトロな味わい」「改装OK」「お得なワケあり」「オマケ付き」など、他の不動産会社の検索条件にはまずない文言が並んでいます。
次に実際の物件紹介のページ。物件の見出しは「興奮!これぞ地下」「気力・体力・時の運」「広尾のちょこんとアパートメント」……。こちらも、ここでしか見られないコピーです。
そして、物件紹介記事。「おトクなワケ有りの理由は日当たりです。日当たりを気になさらない方にとってはかなりお勧め物件です」「平成18年に取り壊す予定なので、何をやってもOKです」……。かなり手を入れなければ住めない、エアコンは付けられないなど、デメリットも具体的に書き込まれています。さらに、もう埋まってしまった物件も、ただし書きはあるものの、そのまま掲載されており、ライブ感たっぷりです。
写真を見ると、タイル張りの古いお風呂があったり、不思議なたたずまいの庭があったり……。一般の不動産会社だと、とりあえずリビングの写真と考えますが、ここではその物件の魅力を伝える写真です。
「不動産選びには様々な情報が必要なのに、今の流通の中では開示されている情報が少ない。さらに、この部屋はこんな使い方に向いていますよといったコンサルティング的要素もない」。その不足を補うのが、このページというわけです。
扱っている地域は主に中央区、港区、千代田区といった都心部に加えて、目黒区、渋谷区といった山手線の西側エリア。地方都市から取り扱ってほしいという要望もあるそうですが、上記のような紹介をしたり、必ず下見をしてもらうためには人手が足りないという理由で今のところ地域は限られています。
数として多いのは古い物件ですが、この説明が難しい。東京R不動産独自の選択眼に叶わないと、単に古い、ではダメなのです。「清潔感は大事。水回り、共有部分はきれいでないと」に加え、年月を経た味わいとでも言うのでしょうか、いわく言いがたい風情。軽量鉄骨造のアパートが少ないこと、ワンルームは扱わないというポリシーから類推、実際のページで確認していただくしかありません。
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