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■2006/10/30日号の目次━━━━━━━━━━━━━━━■

 賃貸経営ニュース

 子育て世代は広めリビングの3LDKを希望
   
 ─────────────────────────
 賃貸インタビュー 
 
 ペット可はいずれスタンダードに
 
 住宅・まちづくりコンサルタント 村島正彦さん

 ─────────────────────────
 編集部の独り言
 
 1階の部屋を借りてもらうために
  
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 おはようございます。
 
 週末、茨城県石岡市にある農園の収穫祭に行ってきま
した。夏に京都で料亭のご主人から聞いた「野菜の生き
死に」という言葉が私にはずしんと来て、それ以来、ス
ーパーの野菜に手が伸びなくなりました。なんとか、鮮
度の良い野菜を安価に手に入れる手段がないかと考えて
いたところに出会ったのが、この農園。常磐道の千代田
石岡インターからものの20分ほど、このあたりは有機農
法の農家が多いことで知られているそうです。

 そこで、サツマイモを掘り、野菜畑を見学し、餅つき
を手伝い、豚汁とつきたての餅をいただき……。さらに
落ち葉ともみで焼いたサツマイモまで。どれを食べても
素材の味がいいと、手をかける必要などないというのが、
よく分かりました。

 ちょうど、訪れた日がいつも配送してもらう日だった
ので、野菜を受け取ってきたのですが、主人いわく「実
際に畑と作っている人の顔を見ていると、一際おいしく
思えるなあ」。

 もちろん、手をかけて作っているおいしさもあります
が、人間関係が生む信頼もまた、味の要素なのでしょう。

 というわけで、馬肥ゆる秋、食べ過ぎに注意しつつ、
10月30日号をお届けします。今回の記事は以下の3本です。

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■賃貸経営ニュース

子育て世代は広めリビングの3LDKを希望

 不動産情報ポータルサイト「HOME'S」を運営する株
式会社ネクストの調査「子育てする上で住まいに求められ
ているもの」によると、子育て世帯が住まい選びで重視す
るポイントは、なんといっても広さ。

 具体的な回答項目では「部屋数・広さ」(78.2%)がだ
んとつで、以下、「周辺設備・施設」(47.1%)、「交通
の利便性」(45.4%)などが挙げられています。少し前に
話題になった、「耐震性」(21.4%)、「防犯」(14.8%)
は意外に少なく、とにかく広さが優先されている状況がわ
かります。

 では、実際の広さではどのくらいを必要としているかに
ついては「3LDK」が70%となっており、その詳細を見
ると、子育てする上では子ども部屋よりも、広いリビング
ルームが必要と考えている人が多いとか。

 これは引きこもりなどを懸念、リビングを通らないと子
ども部屋に入れない間取りが良い、家族で集まれる広さの
リビングがほしいなどという考えからでしょう。

 また、周囲に気を使うことなく暮らしたいという意味で
は防音にも関心が集まっていました。一般的には子どもの
誕生、次には子どもの小学校入学を機に住宅購入をする人
が多いのですが、それは、賃貸ではこうしたニーズを満た
せないという点も大きいものかと思います。
 
 調査の対象は関東・関西のいずれも都市部に住む、子ど
もを持つ18歳から35歳の既婚男女。有効回答数は1030人と
のことです。

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■賃貸インタビュー

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ペット可はいずれスタンダードに
 
    住宅・まちづくりコンサルタント 村島正彦さん
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 以前より増えたとはいえ、ペット可物件は賃貸市場全体
で見れば1割まではいっていないのではないでしょうか。
とはいえ、ペットが生活の一員となっていくのは当然の流
れと、村島さん。住宅業界、ペット業界と幅広く取材をさ
れた村島さんに、現状、そしてこれからのペット可物件の
動向について、お伺いしました。

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ペットを飼う人口は確実に増加、
仕方なくペット可に、はナンセンスな時代に
─────────────────────────

 かつて、ペット可は、老朽化など借り手のつきにくい、
アパート、マンションに何とか、入居者を探すための条件
緩和策のひとつでした。

「従来は、条件を緩和して借り手を探そうという場合、ペ
ット、高齢者、外国人が3大要件だったと聞いたことがあ
ります。どれかひとつ、条件を緩和すれば、何とか入居者
を確保できるだろうというわけです」

 仕方ないからペット可に、というわけですね?

「そうです。これからはそうしたネガティブな考え方は時
代遅れ。ペットを飼う人たちが一般化している現在におい
てはペットと共生して住むというのが当たり前になってき
ています。それが実際の流れです」。

 村島さんによると、2000年頃に消費者金融のコマーシャ
ルに登場したクーブームの影響からか、この5〜6年で、
小型犬を中心にペットを飼う世帯が急増したのだとか。

「2005年の国勢調査によると、18歳未満の子どものいる世
帯が26.5%なのに対し、何らかのペットを飼っている世帯
は42.4%と推測されています。(ペットフード工業会調査
を再集計、国勢調査と合わせて試算。総世帯の20%以上と
いう別の意見もある)。子どもよりもペットと暮らす世帯
が多いのです」。

「しかも、ペットを飼いたいという予備軍はさらに多い。
ペットフード工業会の調査では、2人以上の世帯で現在犬
を飼っているのは24.8%ですが、将来飼いたいという世帯
もそれとほぼ同数の24.9%。つまり、足すと半数になりま
す。単身世帯では、現在飼っているのは7.2%ですが、将来
飼いたいという人が43.1%、こちらも足すと半数です。そ
れに、これからの少子高齢化を考えると、ペット数急増は
自然な流れかもしれません」

 少子高齢化とペット増加に関係がある、と

「子どもの手が離れた夫婦や、一人暮らしのお年寄りが増
えています。こうした人たちはペットを飼う、飼いたいと
思う。若い単身者でも、人生のパートナーとしてペットと
共生することが一般的になっているのです」。

─────────────────────────
安易なペット可はトラブルの元 
ハードだけではなく、ソフトを考えた対応を
─────────────────────────

 となると、大家さんとしては、ペット可はネガティブで
特別なものではなく、ごく普通にある選択肢のひとつとし
て考えたほうがいいわけですね?

「確かに、ペットとの共生は一般的になってはきますが、
だからといって、ペット可にすればいいと、安易に考える
のは問題でしょう。分譲マンションでも同様の問題があり
ます。ペット可が半数以上になっている新築分譲マンショ
ンを除けば、既存の大半のマンションがまだペット不可。
これをペット可にするためには、管理規約を改正しなくて
はいけないのですが、管理規約改正の手続きのためには、
区分所有者の4分の3以上の賛成が必要。しかし、ペット
嫌いの人もいますし、ペット不可なのにペットを飼ってき
たマナーの悪い人がいればその反発も出ます。なかなか一
筋縄ではいかないのが現状のようです」。

 確かに全員が全員、ペット好きとは限りませんよね。

「だから、これからのペット可は煙草で言うところの分煙
化のような方向に行くのではないかと思っています。好き
な人と嫌いな人が共存できるようにするという意味です」。

 分譲マンションでは棟ごとにペット可、不可を分けてい
たり、ペットが同乗していることが分かるエレベーターを
設置するなど、分ける方向にありますね。それと同じよう
に賃貸も進んでいくほうがいいということですね。

「最初からペット可で建てるならいいでしょうが、途中か
ら切り替えるのは難しい。まずは、入居者の意見を聞いて
ペット可にしてもいいかどうか、そのあたりから始めるべ
きでしょう」。

 たしかに、敷金をどうするかなどの問題もありますから、
大家さんひとりで決められるわけではありませんね。

「それから大事なのがペット面接。実際には飼い主を見る
わけで、ちゃんとマナーを守れる人か、安易に捨ててしま
わない人かなどを考えてながら、必ず会ってみるべきです。
具体的には予防接種をちゃんとしているか、繁殖しすぎな
いように対策を考えているかなども大事でしょう。ここで
は人を見る目が試されます」。

「これから建てるのであれば、いわゆるデザイナーズのよ
うに、コンクリート打ちっ放し、リノリウムの床といった
建物もペット可には向いているかもしれません。借り手が
変わる際にクロスの張替えなどが不要ですから」。

 いずれにしても大事なのは、ハードより、ソフトという
のが村島さんのご意見。

「大家さんが、店子さんのことを何も知らないというより
はペット面接あるいはペットの日常などを介して、店子さ
んとのコミュニケーションを図れるようになれば、トラブ
ルも起きにくくなり、いい店子さんを確保できるようにな
る可能性があると思います。社会全体の傾向としてのペッ
ト可はもちろんですが、店子さんとのコミュニケーション
ツール、確保ツールとして前向きに考えてみると、面白い
のではないでしょうか」。


■村島正彦 むらしままさひこ
 住宅・まちづくりコンサルタント
 (有)studio harappa代表

1967年佐賀県生まれ。都市計画シンクタンク勤務を経て独
立。NPOくらしと住まいネット副理事長、住宅ねっと相
談室カウンセラー。著書に「自分スタイルの住まいづくり
コーポラティブハウス体験記」(廣済堂出版)、「最強の
住宅相談室」(ポプラ社 監修・共著)がある。

住宅ねっと相談室
http://www.so-dan.net

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■編集部の独り言

 1階の部屋を借りてもらうために
 
 防犯に気を使う人が増えています。さらに、ネットで条
件を固定して探す方法が一般化しているため、1階の部屋
は非常に不利。最初から検索してもらえなくなっています。

 といっても、実際に不動産会社を訪問してもらえれば、
物件紹介まではたどり着きます。でも、そこで、やっぱり
1階は不安という方も多い。その際に、不動産会社さんがど
ういう説明をしているか、を伺ってみると、「窓に防犯フ
ィルムを貼ることや、簡単に後付けできて、建物の傷つけ
ない簡易錠をつけてダブルにすることなどをお勧めしてい
ます」とのこと。これで、当初は1階以外といっていた人
の2〜3割程度は1階の部屋を借りてくださるのだとか。

 1階が空室という大家さんなら、同じ手を使ってみるこ
とは有効なはず。防犯フィルム、窓に後付けできるクレセ
ントなど、DIYショップやホームセンターに行けば、多
種の製品が揃います。金額的にも数千円以内、安いものな
ら1000円前後から。そして、取り付けをしたら、それを仲
介を頼んでいる不動産会社に必ず連絡、物件チラシなどに
大きく書き入れるように依頼しましょう。「1階の窓には
防犯フィルム施工済み、窓はダブルロック!」とあれば、
それだけで1階の不利さは、気を使っている大家さんの物
件という印象に転換、有利になるはずです。

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 お時間のある方は本体よりも、少しゆるい(?)気分で
毎日更新しているこちらもどうぞ。
●できる大家空室対策1000の知恵出張所
 http://hiroponooya.seesaa.net/

 住宅全般のコラムはこちら。
●この世に家のある限り
 http://blog.smatch.jp/hiropon

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次回は11月13日(月曜日)にお送りいたします。皆様には
くれぐれもご自愛のほどを。お忙しい時期にお読みいただ
き、ありがとうございました。

記事に対するご要望、文句(ないことを祈ります)などは
宛てにお願いいたします。

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      『できる大家1000の知恵』
     http://ooyasan-info.com/index.html
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